データが出た時点で、そのFigureを論文投稿できる形にしてしまう。まず、Figureは全てPowerpointに貼り付ける
1. PoweropointでFigを作る場合の注意点
まず、どのくらいの大きさで作れば良いのだろうか?詳しく指定がある雑誌を見てみる
JCI – Information for authors
JEM — Information for Authors
JCIでは16 x 20cm以下でFigureを作れと書いてある
JEMでは1カラムの場合は8.25 x 23.5 cm以下、2カラムの場合は17.5 x 23.5cm以下でと書かれている。
PowerPointのデフォルトのサイズは25.4 x 19.05 cm (10 x 7.5 inch)なので縦幅は気にする必要は無い。
つまり1カラムでは幅8cm以下、2カラムでは16cm以下ぎりぎりに作ると良いことが分かり、縦幅はPowerPointの高さ以下にすればOKであることが分かる。
Powerpointの長方形ツールで適当に長方形を作り、それをダブルクリック、タブの「大きさ」で8 cm x 19 cmに変更し、これを2つ横につなげたものをスライドマスターに貼る。下記では背景を薄い灰色、長方形を白色で作っている。
このようにするとFigをどのぐらいの大きさで作れば良いのか分かる。Presentation用の資料なども予めこの大きさで作ってしまえば二度手間が無くなる。
また実際にPrintoutした場合に、それが実際の紙面上での大きさになるのでイメージが掴みやすい。
▼ 文字の大きさ
JEMでははっきりと10ポイント前後で文字は表示するようにと記載されている。Presentationではスライドの中では14~20ptぐらいが読みやすい。表題は28ptぐらい。本文中で24ポイントを超えると文章には適さなくなる。さあ、どうしたものか、スライドの大きさを替えるのが良さそう。
Prismでは大体70%縮小するとうまく入る。10 ÷ 0.714 = 14 なので、14ptでPrism上の文字の大きさは統一すれば良いことが分かる
PowerPointの図表で論文投稿
PowerPointはファイルの外部出力能力がお粗末。Cut&Pasteでは96dpiのイメージデータとなるので、とても使えない。
論文投稿に要求される解像度は300-400dpi以上であり、画像形式はTIFF, GIF, JPEG, EPSのみが許されるのが一般的である。
これに対応した画像を作るには幾つか方法がある。ベストと思われる方法から順に列挙する。
1.Adobe Acrobatの利用
Adobe Acrobat(Acrobat Readerではない)に同梱されるAcrobatDistillerを使ってPDFファイルを作成し、その後Acrobatでそのファイルを開き、別名保存を選択し保存する。
この方法が最も柔軟かつ綺麗な画像が保存できる。
ベクトルデータ:EPS、線画:GIF、写真:JPEG
が最も適していると思われる。
TIFFはファイルサイズが大きくなる傾向にあるが、非圧縮では最も汎用性高いので良く分からなければ全部TIFFでというのもありかと思われる。