「Sports」カテゴリーアーカイブ

命の燃やし方

阿部詩選手の叫びが耳から離れない。それは号泣ではなく文字通り「叫び」。兄は人前で練習が苦しかったと話した。崖っぷちを堪えながら前のめりに進んでいる命の燃やし方に、どうしたってエネルギーは流れ込み、心は揺さぶられる。感謝。

ラグビーワールドカップ2019日本対アイルランド

滅多に出来ないが、生中継で見ることが出来た。幸せすぎる。本当に奇跡ではなく、日本は強い。そしてラグビーの内容が素晴らしい。日本のメディアはともかく、ラグビー本場の国々のメディア、そして本場のラグビー選手のコメントがそれを物語っている。

国力総体として上がって下がり傾向になった時点で、二次的効果として現れるスポーツはタイムラグを経て上昇することが一般論なのかと思ってしまうほど、日本のスポーツは今、素晴らしい。学生だった時代から30年経ち、特にサッカー、ラグビーの国レベルでの飛躍的な向上、世界柔道がまた日本柔道の心を取り戻すなど、スポーツという面では心躍ることが本当に多い。ありがとう!

HIGHLIGHTS: Japan v Ireland – Rugby World Cup 2019 – YouTube

Japan stun Ireland to pull off another famous Rugby World Cup upset | Sport | The Guardian

https://www.theguardian.com/sport/2019/sep/28/japan-ireland-rugby-world-cup-match-report

The question was whether Japan could sustain such pace and skill. The answer was a resounding yes. It was to Ireland’s credit that, although they became stretched and their defending became more frantic, they did not snap. Some of the home side’s play was so thrillingly inventive and skilfully executed that there was nothing tier two about them. They looked like a side that belonged at least in the quarter-finals and it would be sweet justice for them if they made it their at the expense of Scotland, who more than any other of the Six Nations ensured that World Rugby’s Nations League, which would have provided a pathway for emerging nations, failed at the planning stage. The teams meet in their final pool game, on 13 October.

Japan 19-12 Ireland: Rugby World Cup 2019 – as it happened | Sport | The Guardian

https://www.theguardian.com/sport/live/2019/sep/28/japan-v-ireland-rugby-world-cup-2019-live

Sensation of Shizuoka: Japan shock Ireland with another historic Rugby World Cup upset

https://www.telegraph.co.uk/rugby-world-cup/2019/09/28/rugby-world-cup-2019-japan-vs-ireland-live-score-latest-updates/

11:03am Rugby’s Giant Slayers 
Japan now have the top two biggest upsets in rugby’s history to their name, first South Africa and now Ireland. Is green just their colour? 
Giant Slaying Specialists, who’s to say how far they’ll go in this Rugby World Cup?

Japan 19-12 Ireland: Dazzling display gives hosts shock victory – BBC Sport

https://www.bbc.com/sport/rugby-union/49849736

This was not a result borne of Irish indiscipline or stage fright, but of a truly stunning Japanese performance in front of a cacophonous crowd that lifted their side with a stunning noise that greeted every metre gained, tackle made and turnover won.

Japan vs Ireland – Rugby World Cup 2019: As it happened in Shizouka | Daily Mail Online

https://www.dailymail.co.uk/sport/rugbyunion/article-7514581/Japan-vs-Ireland-Rugby-World-Cup-2019-Live-score-updates-Japan.html

Rugby World Cup: Japan’s rising sons leave Ireland under a cloud

https://www.irishtimes.com/sport/rugby/international/rugby-world-cup-japan-s-rising-sons-leave-ireland-under-a-cloud-1.4033975

マスターズリーグでフランカーをやっている人がべた褒め。

Japan v Ireland Rugby World Cup Post Match Reaction – YouTube

“Superbly fit”を繰り返している(この理由に日本の文化を挙げているところが面白い)
“Rugbyはこのように戦われるべきという様に戦った。エラーを最小化するのではなく、チャンスを最大化するように、負ける恐れではなく勝つ勇気を抱きながら、日本チームは戦っていた”
“スーパーラグビーから人を引き上げて代表チームでずっと練習したこと、このWorld Cupにかける日本の意気込み、全てが良いことであった”
“1995年には100対0以上の大差でオールブラックスに負けた日本が、20年後にあのアイルランドに勝った、、、(このコメント後の無言がこの偉業を評価してくれている)”
“アイルランドのスクラムを少なくとも一度壊したのは本当に本当に驚きで、、、”

WOW! | JAPAN v IRELAND | Review | Rugby World Cup 2019 – YouTube

Japan vs Ireland RECAP | Rugby World Cup 2019 – YouTube

ベアフットランニング(裸足ランニング)

きっかけ

先ずは強く印象に残ったビデオを2つ。合計13分です。オリンピックチャンピオンのDibabaさんの走りは本当に美しいですね。

Tirunesh Dibaba

このビデオの右上の”More Info”という所をクリックしてみて下さい。彼女は17才まで裸足でレースに出ていたと書かれています。

Lee Saxby

私はこのビデオにかなりショックを受けた。
モデルにランナーではなく普通の人を使っているのも良い感じ。改善点が明確に分かる。よく見ると骨盤も立っている、無理に意識しなくてもスクワットをやる過程で体が覚えるのだろうか。

腰椎分離症と腰椎ヘルニア持ちで、両膝合計3本の靭帯が伸びている。右肩は脱臼後スムーズに回らず、首から肩にかけて神経痛が走ることがある。ところが人との出会いから昨年11月より週に2回ほど走るようになった。古怪我多く、スポーツはしていても持久走は最も苦手で嫌いだった自分が、である。指導者のおかげで到底無理と思っていた10km程度をそれなりに走ることができるようになったが、それでも膝と腰は傷みがち。

そこで上記のビデオに出会い、DibabaさんはMidfoot strike(踵着地ではなく、踵より前方部分で着地していること)だけど、上級者向けで自分には関係無いだろうと思っていたことが不意に自分にも関係あることに思えてきた。

多分裸足走りで最も有名なBarefoot Tedは何を試しても膝が痛み、やけになって靴を脱いで走ったら痛みが無く走れて驚いた。そこから始まったという話のこの本はベストセラーになっている。


BORN TO RUN 走るために生まれた
~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”

クリストファー・マクドゥーガル (著), 近藤 隆文 (翻訳)


科学的裏付け

科学的な裏付けはNatureという有名誌に載ったハーバード大学教授の論文が常に引用されています。ここのWebsiteによくまとまっておりNatureの原文もPDFで読めます。

Professor Daniel Lieberman

Lee Saxby
ま、理論はさておき、自分は2つ目のビデオで紹介されたLee Saxbyの指導が自分には直感的に正しいと感じられた。

一般人ではなくランナーがLee Saxbyの指導を受けた場合

どうだろうか。beforeも良いランニングに見えるが、afterは明らかに違っている。走りの専門の人が見たらどう思うのだろうか、興味深い。

プロの指導者に聞いたところ、上級者はそもそも殆どがMidfoot strikeになっている(踵着地の人はいない)が、それでも裸足ランニングでアキレス腱炎、ふくらはぎの故障、足底の炎症で故障する人がいるとのこと。つまり早いランナーなりの強力な足の負荷に足底・アキレス腱・ふくらはぎは耐えられないことがあるというわけである。ランナー用のシューズで成長期を過ごしたために、成長期後の裸足トレーニングは過負荷になるのだろうか。

靴選び

とにかく自分の体で実験したくなった。ではどの靴を買うか、私は今、週2-3回走ることを初めて半年、10kmを1キロ5分40秒ぐらいで月間50-100kmを走る初心者ランナーである。今だったこう買うなと思われる順に並べてみた。要は従来のランニングシューズからの移行がしやすい順という意味である。Nike Free or Atlas Instinct → New Balance Minimus → Vivo Barefoot → Vibram 5 fingers → Sandals!
こんな順ではなかろうか。
All Aboutの谷中 博史さんが概説をしてくれています。

とにかくかなりの長距離を走り込んでいる人の長期モニタリングレポートが一番参考になる。そんなものを集めてみた。

Nike Free Run+


ナイキ フリーラン+3
NIKE FREE RUN +3


ファースト・インプレッション

4ヶ月、400マイル(640km)走破後のレポート

Nike FreeはMinimal ShoesやBarefoot runningとは異なると思いますが、そこに移行するまでのステップとしては良いかと。Midfoot Strikeを意識して走ると、踵のクッションの高さが邪魔になることがよく分かる。要はハイヒールを履いて走っているような感覚になり、かかとが引っかかる感じがする。その点がどうかなと。でもこのビデオの人はべた褒めです。

Altra Instinct

■1万円以上ご購入で送料無料■【ALTRA/アルトラ】 THE INSTINCT (教本代含む)
アルトラ・インスティンクト
ALTRA INSTINCT


1年以上の走り見込み後のレポート

このビデオの作者はBarefootというかMidfoot Strikeへの移行の方法について非常に詳しく語っている。右上のMore Infoから他のビデオも見てもらえると参考になる。
恐らくこの靴がTransitionには最適に思える。特に長距離を走る人には。つま先からヒールまでのソールの厚みが一定。コアなお店が扱ってますね。

New Balance Minimus


ニューバランス ミニマス アウトドア MT20
New Balance Minimus



ショップの人が色々と試した経緯を話している。

BROOKS PURE CONNECTもウルトラマラソンなど長距離トレーニング用として褒めていますが、New BalanceのMT20はべた褒めで2足持っているとのこと。ミニマスMT20についてはAll Aboutの谷中 博史さんが良いレビューをしてくれています。

Vivobarefoot


ヴィヴォ ベアフット ネオ
Vivo Barefoot Neo



ヴィヴォ ベアフット エヴォ II
Vivo Barefoot EVO II




Saxbyが良いとビデオの中で話していて$160のものが4,000円代で通常配送無料・30日間返品送料無料というのに惹かれて両モデルを取り寄せてみた。色合いは好きなモノが無かったが、履き心地は明らかにNeoの方が良かったので、そちらに。部屋の中では気づかなかったが、外に出てびっくり。本当にクッションも何も無いように感じた。説明書ではインソールはなるべく取ったほうが良いと書かれていたが、無しではとんでもないという感じ。まずは用心深く足が壊れないように、足底・アキレス・ふくらはぎをトレーニングしようと思う。いきなりやりすぎた感アリアリ。先ずはAltraかNike Freeを購入すべきだったと思う。ま、買ってしまったので、取り敢えずはこれでしばらく試してみる。

今、2回Vivo Barefootで1〜4kmほどジョギング程度の走りをしたが、あっという間にふくらはぎが痛くなった。いわゆる使っていなかった部分の筋トレ後と全く同じ感覚の痛みである。走っていても足底・アキレス腱・ふくらはぎに非常に強い負荷がかかっているのが分かる。要はそこでクッションを効かせて、膝・腰を守っているのだろうか。気長にゆっくり試してみます。

Vibram FiveFingers


ビブラムファイブフィンガーズ
Vibram FiveFingers



こちらなどなど、Vibram FiveFingersに関する情報はググると結構出てきます。極めて好評ですが、この形状は趣味を選ぶかと。

Luna Sandals


ルナ サンダル
Luna Sandals



実際に上記のBorn to Runに出てくる、アフリカの伝説のスーパー長距離ランナー民族はサンダルで走るらしい。で、それをBarefoot Tedがアメリカで商品化したものがこのサンダル。これで走れるようになったらずいぶん楽しいだろうなと思ってしまった。これまたコアなお店で取り扱っているようだが、オンラインで簡単に取り寄せることもできる。自作キットだとか惹かれるものがある。実際にこのサンダルでフルマラソンを3時間程度で走っている日本人もいたりして、世の中広い。下記も有名なランナーですが、格好良いと思うのは私だけでしょうか。歩くのではなくこれでフルマラソンやらトレイルランニングやらガンガン走っています。

手作りワラーチ
で、究極はキットを用いない完全自作。それを木村東吉さんが公開されている。東急ハンズで全て揃うと記載されていたが、オンラインで全て揃うことも確認してしまった。もしゴム系の接着剤があるのであれば、紐も最初は適当なものを使えば良いし多分大切なのはソールだけ。1,260円x2の3,000円弱で自作できてしまう。


同様の作り方で最もシンプルなものはInvisible Shoesのこの動画が分かりやすい。
結局の所、Vibramのソールに穴を空けて紐を通すだけ。これがInvisible Shoes。ルナサンダルとか手作りワラーチはクッション剤を上に張り合わせているだけ。いや、行き着くところまで行ってしまいましたね。実際走るのにはこれらのサンダルで構わなかったりするのかも知れません。

成長期の子どもたち

で、これは自分のことよりも子供の足の方が大事なのではないかと思い、靴をチェックしてみた。幸いなことに3歳の子の靴は800円で靴底もペラペラだった。7歳の子の靴も面白いことにクッション性が強い”駿足”より靴底がペラペラで柔らかい方を本人が選んで履いていた。10歳の子の靴は良かれと思って買っていたレディースの本格派ランニングシューズであった、、、。幸いNike Free Run 2+のレディースで定価12,000円のものが4,000円代と格安だったので子供の靴としては高いが購入した。本人はいたって気に入っている。成長期の子どもたちにはなるべく裸足に近い状態で過ごさせようと思った次第。
WMNS NIKE FREE RUN+ 2 SHIELD gry/yel 【ウィメンズ ナイキ フリー ラン 2 シールド ランニング】
ウィメンズ ナイキ フリー ラン 2 シールド ランニング
WMNS NIKE FREE RUN+ 2 SHIELD gry/yel

更に調べたい人へ

ミニマルシューズ
VIVOBAREFOOT
VIBRAM fivefingers
Altra
NEW BALACE
MERRELL
NIKE
BROOKS
Inov-8
Soft Star Shoes
Leming Footwear
Somnio
Skora
Feelmax
Nimbletoes
ZEMGEATR

サンダル
Luna Sandals
Invisible Shoes
Bedrock Sandals
Unshoes Minimal Footwear
Branca Barefoot

Enjoy injury-free running!

マラソンは毎日走っても完走できない

マラソンは毎日走っても完走できない
―「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42.195キロ (角川SSC新書)

小出 義雄


こんな本を読む時が来るとは。出会いに感謝。良い本だった。肥満で走ることさえままならない状態からフルマラソンまでの道筋がコンパクトに面白く具体的にまとめられている。著者はQちゃんことオリンピックで金メダルをとった高橋尚子さんを育てた名物監督の小出さん。そういえばオリンピック直前に出版された本のあとがきが優勝したオリンピックのレース展開と酷似していて驚愕したのを良く覚えている。教えるのが上手な人は文章構成能力も高いのかなと思った次第。以下備忘録。

p.14 ひとつは、特に太っている人やランニングビギナーに向けた「体の準備」について。

p.18 ウォーキングメニュー

p.28 1週間に1日は「脚つくり」をする
出来れば1週間で3日は練習日がほしい
土曜日 20分ウォーミングアップ、全力1キロ、5分ジョギング、全力1キロ(、クールダウン)
日曜日 90分ジョギング
月曜日 20分ジョギング
水or木曜日 20分ジョギング

p.35 きつい練習をした翌日は、足を完全に休めるよりも軽めの練習をしたほうが疲労もほどよく取れて、脚つくりも進んでいくのです。

p.40 人間の体は、どんなに鍛えた筋肉も、1週間も使わなかったら2分の1まで衰えてしまう。心肺機能も刺激を与えなければ、2週間でなにもやっていないのと同じ状態になってしまう。トップアスリートだって、1ヶ月も運動をしなければ「ただの人」です。
 練習は続けなければ意味がありません。続けるためには頑張り過ぎないこと。その意識がないと長くは続きません。

p.48 姿勢の良いフォームを心がけるポイントは、頭のてっぺんが真上に引っ張られているイメージを持つこと。

p.49 おへそを前に出すように意識して走ってみると、脚が自然と前にでて、ふっと体が進みます。

p.78 目線は3メートル先へ

p.83 脈拍で練習量を調整する。「138ー(年齢÷2)=目標心拍数(ジョギングのペース)」
POLARハートレートモニターの説明書より
              20才   40才
最大心拍数(HRmax)       200     180
高強度(80-90%)       160-180   144-162  最大運動能力を高めます
中強度(70-80%)       140-160   126-144  有酸素運動能力を高めます

p.86 練習日誌をつける

p.99 インターバル走を使った練習で、もっとも短時間で効果的に負荷をかけられる方法が、坂道インターバル走です。
坂の下がスタート地点。まずは、上りを「全力」で走る。そして坂を上りきったらUターンして「ジョギング」で下りてくる。これで1せっと。坂を下りきってスタート地点に戻ったら、休むことなくまた「全力」で上っていく・・・。
この上り下りを、自分の走力に合わせて繰返します。正直言って、かなりきつい。100メートルの坂なら10本、200メートル以上の坂なら5〜10本程度。それくらいが、効果的に筋肉を鍛える本数の目安でしょう。

p.110 練習スケジュールを組む(具体的な長期スケジュールが記載されている)

★★★★★

Junior Seau

Patriots All Access – 10/16/2009

25’15” Just give me the helmet and we’ll work it out.

27’30” I don’t forecast. I don’t forecast my years. I don’t forecast my days. All I know is that I got today to be a better player. And hopefully I can grow from there.

29’34” We’ll show you. It’s simple. No talk. Just go out there and perform. Just shut your mouth. Go one day at a time, play one play at a time. And we’ll see where we are.

Whatever they need, what we need to do is go out there and work, starting today. It’s simple.

– Junior Seau