フェルマーの最終定理

フェルマーの最終定理

p.323 「大事なのは、どれだけ考え抜けるかです。考えをはっきりさせようと紙に書く人もいますが、それは必ずしも必要ではありません。とくに、袋小路に入り込んでしまったり、未解決の問題にぶつかったりしたときには、定石になったような考え方は何の役にも立たないのです。新しいアイディアにたどりつくためには、長時間とてつもない集中力で問題に向かわなければならない。その問題以外のことを考えてはいけない。ただそれだけを考えるのです。それから集中を解く。すると、ふっとリラックスした瞬間が訪れます。そのとき潜在意識が働いて、新しい洞察が得られるのです」

こんな本が820円で読めるなんて。忙しいときに限ってこういうのに はまってしまうが今回も一気に読んでしまった、買ったまま大切に読むタイミングを待っていた甲斐があった。物理、数学など自然科学に少しでも興味のある人々、そして「人」そのものに興味を持てる全ての人が楽しめると思う。350年もの間、人類の英知を跳ね返し続けた、フェルマーの最終定理がドラマチックに証明されたのが自分の生きている間だったことは何かしら幸運だったと思える。

カラマーゾフはいつになるかな。多分、しばらくは無いな。この本の余韻で当分気持ちの良い日々を過ごせる気がする。

★★★★★

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